環境保全

自然環境への影響を未然に防ぐため、環境管理計画の推進や環境マネジメントシステム規格ISO14001の認証取得など、志布志国家石油備蓄基地を取り巻く環境の保全に力を入れております。

漏油対策

シーバースに着桟したタンカーおよび基地の全ての原油タンクの周囲には、万一の事故に備え漏油対策が二重三重に施され、万全の環境保全対策に取り組んでいます。

オイルフェンス

万一の油流出に備え、タンカー係留中は、事前にシーバース周囲の海底に設置したオイルフェンス(浮沈式)を展張します。
風や波に対する波乗り性(追従性)に優れ、気象・海洋条件に適した強度を保有し、安全性に優れています。

防油堤(中仕切堤)(左)築堤(下)

万一タンクから原油が流出した場合でも、拡散しないようタンクのまわりを防油堤・築堤で取り囲んでいます。

排水をきれいにする設備

石油備蓄基地の主な排水は、タンクの屋根、防油堤内あるいは道路上に降った雨です。そしてこれら雨水に油が混ざることはないので、通常時の排水はきれいな水だけです。しかし、タンク開放工事における清掃排水は、4段階の処理施設(オイルセパレーター、凝集ろ過装置、活性炭吸着装置、ガードベースン)で処理して、油を完全に取り除いてから海に流します。また、末端の放流槽には水質監視装置を取り付けてあり、規制値を超えた場合には警報が鳴り緊急遮断弁を閉止するシステムとなっています。